そもそもリバウンドとは、ダイエットを始める前よりも体重が増えてしまう現象です。
そして、リバウンドとダイエットを繰り返していくと、体重が増えやすくなり痩せにくい体になってしまうのです。
では、リバウンドをしている時は、体の中で何が起こっているのでしょうか。
ホメオスタシスの体を守ろうとする機能
人間は恒常の動物です。
恒常とは呼んで字のごとく、常に一定であるということです。
体温などもある一定の温度で保たれていますよね。
それと同じように、体重も一定に保ちたいというのが人間の本能的な欲求なのです。
その欲求をかなえるホルモンがホメオスタシスです。
1か月に5キロ以上減らすなどの過激なダイエットをすると、ホメオスタシスが働き始めます。
体の急激な変化を食い止めようとするのです。
ホメオスタシスが働くと、エネルギー消費量を少なくし、体を守ろうとします。
そして、この機能が働くと一定期間もとには戻りません。
停滞期はこのときに起こります。
しかし、停滞期をより超えると再びこのホルモンの分泌は減っていき、また体重が減り始めるのです。
停滞期を乗り越えることでリバウンドを防ぐことができます。
満腹ホルモンのレプチンとの関係
リバウンドに大きく関係しているホルモンがもう一つあります。
レプチンです。
レプチンは満腹になったことを満腹中枢に知らせる大切なホルモンです。
女性が生理中などに食べても食べても満足できないときなどにこのレプチンが関係しています。
ダイエット中に食事制限をするとレプチンの分泌がだんだん減っていきます。
そうすると、満腹になった気持ちにならないでダイエットを続けることになります。
そうして、ダイエットを途中でやめてしまった場合、レプチンの分泌は少ないまま普通食に戻ることになってしまいます。
レプチンの分泌量は大体1か月で変化します。
過激な食事制限や単品ダイエットを行い、レプチンが減少したまま普通食に戻すとダイエット前より満足感が減ってしまいます。
そうすると、今まで以上に食べてしまうことになり、リバウンドへと走ってしまうのです。
まとめ
リバウンドはホルモンの影響で起こります。
ホルモンレベルの現象なのでそれをどうにかするのはとても大変なことです。
ホメオスタシスにしてもレプチンにしても人間が生きていく上で大切な機能です。
ホルモンの分泌を嫌がることなく、リバウンドをしないように計画的にダイエットを行いましょう。