広告業からロルフィングへ ロルファー吉田が語る「無意識力」の大切さ

ロルファー吉田さん

Bodymateイベントバナー

皆さんは「ロルフィング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

ロルフィングとは、アメリカで生み出されたボディーワークのことでそれを教える人のことをロルファーと呼ぶ。そのロルファーの1人でBodymateにてコラムを書いていただいている吉田哲正さんは青山通りに面している場所で「TE2 BODYWORKS(テツボディワークス)」というお店を開いている。最寄り駅は渋谷、表参道とアクセス抜群の立地にある。

今回は吉田さんにロルフィングとの出会いや謎が多いロルフィングについて話を聞いてみた。

 

吉田さんが書かれたコラムはこちらから

独立からロルフィングの出会いへ

まずは吉田さんがロルフィングと出会う前のことから話していきたい。

吉田さんはもともと広告業界で仕事をしており、30代の時に制作会社を立ち上げ独立を果たした。体をあまり動かさない制作会社の人間が後にボディーワークであるロルフィングを仕事にすると聞くと異色と思うかもしれないが、実はこの時に仕事で感じたある悩みが大きなきっかけとなってくる。

「仕事は編集といった作業をしていて、集中するときはすごい忙しかったんです。校正作業で徹夜も普通にありました。そうするとストレスが溜まってくるので仕事の合間にジムに行ったりヨガもしてました。あと、※サルサのチームを作ったりしてとにかく体を動かすことをしてバランスをとっていました。それで気がつくと朝のヨガから土日のテニスやサルサというくらい運動ばかりしてました(笑)。なので仕事と運動しかしない生活を30代半ばくらいからしていました」

そこから吉田さんは少しずつ動くことへの楽しみや面白さに気づいていくことになる。だがそれと同時にある時、自分の体の使い方の方向性が間違っていることにも気がついた。そして40代になり、ただこなしていくだけの仕事にも疑問を感じるようになり、刺激を求めて行動を起こすことになる。

「体的にも気持ち的にも行き詰まって新しいものと出会いたいなと思って試行錯誤し色々やっていました。例えばサルサをやっていたのでスペイン語を習ったり、海外にも行ったりしました」

新たな出会いを求めて様々なことにチャレンジしていった吉田さんだが、そこに探していたものはなかった。そしてある答えに行き着きそれがロルフィングとの出会いへと繋がっていく。

「いろいろやっていましたが、何かやるだけではダメだと思ったんですよね。その時にたまたま出会ったのがロルフィングだったんですよ。ある雑誌でロルフィングを紹介している記事を見たのが知るきっかけでした。でも料金が結構高かったりして簡単には行けなかったので何年か躊躇しました。そうしているうちに膝や腰が痛くなってしまったんですよ。なので一回行ってみようと思いロルフィングの世界に足を踏み入れました。それが出会いになりますね。43歳の時です」

40代の時に新しい出会いを求めていった中でなぜ、ロルフィングを選択したのか。そしてどの部分に魅力を感じたのか。

「ロルフィングは何かというと体の中の知覚が変わるんですよ。例えば企画をやっている時って頭に血が上ったりしますけど、自分で整えることができたり、運動していて自分の体を上手くコントロールすると感覚が変わってくるんですよ。そういった今まで知らなかった体の知識や、感覚や知覚が自分のものになってきたという感覚のインパクトがもの凄く強かったですね」

※男女がペアになって行うダンス

 

呼吸から感じた無意識の大切さ

ロルフィングの基本コースは10のセッションからできており、最初は呼吸から始まる。呼吸は普段の生活で何気なくしているものだが、最初のセッションで一気にロルフィングの世界に引き込まれたと話す。

「最初、呼吸筋を緩めるということにびっくりしました。呼吸法ではないんです。普通に呼吸をして入ってくる量が立体的になる感じなんですよ。呼吸って普段の生活では意識しないじゃないですか。それが1時間ほどのセッションで現実が変わるくらいの衝撃を受けました。ヨガをしている時に呼吸が入ってくる感じが強かったんです。運動する前にこのセッションを受けてから行ったほうが2、3倍くらい効果があるなと感じました。このセッションでロルフィングを好きになりましたね」

続けて吉田さんはこの経験を通して感じた呼吸の大切さについて話した。

「呼吸は肺でしていますけど実は全部使えてないんですよ。例えば横隔膜がちゃんと動いていなかったり、肺の後ろ側まで入ってきていなかったりします。あと、一番使えていないのが鎖骨周りなんですよ。鎖骨と肩甲骨の動きは繋がっているのでそうすると肩甲骨の動きが悪くなったりするんですよね。それが原因で肩甲帯が動かないと野球でもテニスでも手打ちになってしまうんですよ。そうするとどっかで負担がかかってくるんです。痛めなくても良いところを痛めてしまったり、筋肉ばかりついてしなやかな動きができなくなってしまうんです」

正直、この話を聞いて呼吸一つでここまで体に影響があるとは驚きだった。灯台下暗しというのはまさにこのことだろう。

呼吸の大切さを話す吉田さ

しかし1時間ほどで行われるたった1回のセクションでどれほど変わるのかについては疑問が残る。果たしてどのようなことを受けるのか。

「呼吸でいうと普段の生活で意識的にしないですよね。その無意識で動いている呼吸筋を使えるようにします。なので普通に呼吸をしていて、同じ力でも無意識に入ってくるんです不思議なもので。呼吸筋の動きは基本的に部位が動いているんですけど、コントロールをしているのは脳なので脳と筋肉の情報伝達を活性化させてあげるんです。人の無意識を変えていく事が大切なんですよ。無意識の世界は奥が深いですよ、我々は意識することを中心に生きていますけど」

「無意識を変えていく。」それは人間が持っている本来の力を引き出すということだろう。そして何気無く行なっていることを見直すことで新たな発見が生まれることがこの吉田さんとロルフィングの出会いを通して学ぶことができた。

1つのセクションでこれだけ学べるわけだが、全部で10回あるセクションを受ければロルフィングはそれで終わりにはなるのだろうか。

「基本的にはそこで学んだエッセンスで統合はせれます。統合というのは体が全体で1つに動こうという事です。当然生きていれば癖が出てきたりしますけど、一般の方は一生に一度ロルフィングを受ければ体の自体が自然に良い状態を保つ事ができます。結構魔法みたいな感じですね」

ここまでの話で吉田さんがなぜ、ロルフィングを愛しているのかが分かった。

今の目標は「生涯現役」

そして吉田さんはアメリカのロルフィング協会「アメリカロルフインスティチュート」より、ロルファー認定を受け活動を始めていく。広告業界からボディーワークの世界へ移った吉田さんだがここであることに気がつく。

「今の倍くらいの広さの場所を借りて毎日施術をやっていた時があるんですよ。お客さんはたくさん来てくれましたが、それをこなすのが大変でした。思えば今まではカメラマンとかライターとかチームのディレクションが仕事だったんですけど、ロルフィングは自分で全部やらなければいけないじゃないですか。それでお客さんの数だけ自分の意識を費やしていったら受け取りきれずにバランスを崩してしまったんですよ。その時にこれは広告制作とは違うんだとその時、認識しました。身体で感じないと分からない僕の学びでした。」

真逆とも言える業界への転身をしたことで試行錯誤した部分も多くあったはずだ。しかし、広告業界にいた吉田さんだからこそ分かることがあった。吉田さんのお店には不思議と俳優、ダンサーなど何か表現することをしている方もがく訪れるのだが、そこで広告業界にいた経験が活かされた。

「制作をやっていたので、俳優さんとかアーティストだったり表現をされている方のフィールドでの行き詰っている部分がわかるんですよね。引き出しを増やすっていうんですかね。体は体だけ治せば良いのではなくて、体を使って動くという部分があるのでそれに対して新しいイメージを付けてあげる必要性がるので。それは僕自身が制作をしていたので表現とは何かというのが分かるからですね。クリエイティブな動きをすることは結構共通点は多いんです。空間をどう使うとかですね」

ここの部分は何かを表現をしていた人間にしか分からないことなのだろう。さらに吉田さんのお店には俳優だけではなく、通常とは違ったお客さんが訪れると話す。

「うちに来るお客さんはスポーツをやっている方だけではなくて、病院に行っても体が治らない方や最近はメンタル関係で来られる人も多いです。メンタル関係の方はうつ病とかパニック症とかで悩んでいる人で薬を使いたくない人ですね。そういう人は身体症状で、神経や筋肉が過度に緊張するなど身体症状を踏まえたボディワークも行っています。そういった方のリハビリもしていて、最近ではロルフィングの体の可能性を開くという意味合いも幅が広くなってきてますね」

施術している吉田さんの様子

今回、お話を聞いて様々な場面で効果があると分かったロルフィング。では、どんな時に受けるのがベストなのだろうか。

「新しく運動を始めようと思っている方はやる前に体をロルフィングで整えてからした方がいいですよということは伝えたいですね。一回痛めてしまうとそれを直すのって大変じゃないですか。ロルフィングでは体の良い状態をつくってあげることができます。全ての人にとってロルフィングを受けると自分らしい体になるということですかね。あとはどこか痛めていて長年そこだけが痛くなるという人も新しいバランスが作られ痛みが起こりにくくなります。」

ちょうど時期的にもスポーツの秋ということで新しい運動を始める人も多いのではないだろうか。ロルフィングを受ければ体を正しく使うことができ、疲労軽減や怪我の防止に役立つだろう。

そして吉田さんはここで改めて無意識の大切さを話した。

「ロルフィングでは無意識でやるので、無意識の力はどういうものなのかというのが感じれると思います。どんなスポーツもある程度無意識化しないとレベルが上がっていないじゃないですか。その部分の学びが大きいと思います」

ロルファー吉田さん

ロルファーの吉田哲正さん

最後に吉田さんは自身の今後やりたいことについて語ってくれた。

「昔は仕事が自己表現で体を動かすのが趣味でしたけど、今はそれが逆転したので今度は何か作ったりするのをしていきたいですね。なので僕もBodymateと一緒で『生涯現役』を目指していきます。今は個人の時代なので自分自身も活性化した良い状態でいたいですね。新しい体と場を作っていきたいです」

ロルフィングを始め、ボディーワークの世界はなかなか説明が難しいが、始めの呼吸のセッションだけでもいいのでロルフィングの世界に足を踏み入れてみたはどうだろうか。運動をする上であなたの手助けになるかもしれない。

読者プレゼント

10月25日〜11月30日までの間に

「Bodymateを見た!」と言って申し込み頂いた方には、ロルフィングのセッション1(呼吸のセッション)が、「13,000円」が10,000円になります!(※但し直接オリジナルサイトから申し込まれた方のみ。他のサービスと併用できません。)

セッション1のテーマは、記事でも取り上げたように呼吸を整えることで身体的にいい影響があるセッションです。ぜひ、この機会にロルフィングを体験してみてください!

お店情報

店名:TE2bodyworks(テツボディワークス)
取材した方のお名前:吉田哲正(よしだ てつまさ・米国RISI®公認アドバンスト・ロルファー、クラニオセイクラル・プラクティショナー、ボディワーカー)
住所:東京都渋谷区渋谷1-1-6エムエフ青山503号室
お店の公式サイトはこちら

ロルファー吉田さん